老人ホームの存在意義

高齢者の介護の在り方を知りましょう

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介護が必要となるケースは多々あります。

寝たきりなど

家族の中でご両親など高齢者の方が怪我をして寝たきりになってしまった、様々な疾病が原因で周りの家族が世話をしないと寝起きや食事、ひとりで排泄もうまく出来ない、認知症の症状が急速に出て来たなど、介護が必要となるケースは多々あります。 介護が必要なほど不自由を抱えた高齢者のいる家庭では、家族の方がその世話に付きっきりになってしまい、世話する人だけでなく家族全体の生活や仕事にも影響を与えてしまいます。

核家族化

近年増えてきた核家族化によって近くに子供も住んでいないような夫婦では、片方が寝たきりの状態になってしまうとその配偶者は介護にかかりきりとなり、介護のために仕事を辞めなければならなくなる場合もあります。 子供もいない老夫婦の場合では老老介護となり、最後には介護する側も疲れきってしまいます。 こういった高齢者を預かり、家族に代わってお世話や介護を行ってくれる組織が老人ホームです。 このまま将来的に少子化が続くと、世話をしてくれる子供のいない高齢者はさらに孤立していくことが予想されます。 身体の動く元気なうちは何とか暮らして行けますが、一度寝込んだりしてしまうと後は老人ホームへの入所などを考えることになってしまうでしょう。 自宅で家族に看取られながらの大往生と言うのは、現在では稀なケースとなってしまいました。 シルバーライフは老人ホームで過ごす、と言う高齢者が今後も増えていくでしょう。

生きる権利

老人ホームなどの介護や社会福祉のための施設には、有料のところもあれば無料相談などのサービスもあり、また高級さをウリにした施設などさまざまなものがあります。 このような介護や社会福祉の存在意義には人間の尊厳というものがあります。 わかりやすく簡単な言葉にすれば、人間が人間らしく生きるための権利と言えます。 日本国憲法にもこの権利が記されていて、人間が人間らしく生きる権利、人間らしい生活を最低限度行える保証が国によって守られているのです。
そのため老人ホームを利用することは、国から利用の必要性を認められた人なら経済的な問題を抱えていても利用することができるように配慮されています。 人間の尊厳ということを深く考えていくと、これにはいろいろな考え方があり難しい問題です。 そのために介護学が確立され、国家資格である介護福祉士というものもあります。 介護学は介護の現場において、欠かせないものになっています。 高齢者になると入れ歯や身体的な機能の問題、病気などによって食べられるものが制限されるケースが増えていきます。 自分の力で口まで運べなかったり、体を起こすことが難しいというケースもあります。 そのような場合にどう食事の介助を行うのか、本人がどのような介助を望んでいるのか、これも人間の尊厳に関わる問題であり、どのように扱うのが正しいのかを知ることが介護学です。 老人ホームとは、人間が人間らしい生活を送るために存在する施設です。 老人ホームで働く人は、介護を必要としている人が常に年長者であり敬意を払うべき存在であることを忘れてはいけないのです。

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